こんばんわ。
今日は、重量鳶屋が必ず
重宝して使用している
台車
についてです。
重量台車
各重量鳶屋さんは
重量物に耐えるよう
オリジナルの重量台車
を独自で作成しています。
私が所属する会社も
オリジナルで台車を作っています。
台車の構造
どなんものかというと、
厚20mmのコンパネ
に
株式会社ナンシン
という会社の
ゴム製車輪の自在キャスター(高100mm)
をボルト締めして組んで
使用しています。
コンパネの大きさは、
900×600
のものです。
これに、
先程話したキャスターを
4個づつ4列の合計16個
つけています。
この仕様ですと
載せる物1台につき
約1.2tまで
載せることが可能です。
キャスターの固定は、
皿の首下30のM8ボルトで
外れ防止ナットで固定しています。
この種類のものを
毎現場10台持って行っています。
また、
ちょうどその半分のサイズの
450×600の9車輪
の台車もあります。
利点
この台車の利点をいくつかあげるとすれば
高さが低い(台車から下ろすとき手間が少なくなる)
車輪の数だけ荷重が分散できる(台車全体での荷重の場合)
天板が木材で物との摩擦力を発生させ動きにくくなる
等です。
私の専門分野からすると
電気関係の
盤やトランス
といった機器の場合に
ちょうどいい感じの大きさです。
使い方:具体例
これらの使い道は、
今話した通り
盤やトランス
を載せて運搬するときに
使うのがメインです。
物の運搬用です。
そんのものはわかりきったことですが、
台車にはまだ使い道があります。
例えば、
盤(配電盤:ビルなどのEPSに据え付けられている電気関係の箱です。)
を横にして運搬するときに活用します。
搬入トラックの積載が
たまたま立てて積んできた場合に
運搬には横にしないといけない時があります。
そんな時は、
斜めに吊って下ろします。
その際、台車を盤の角に当てて
横に倒していくと
盤がよこになり、
運搬用の台車を盤中央に載せられるのです。
まずは立てて吊って下ろして、
下にしたい方の吊を外し、
再度吊ると物が傾き、
そこで、
下になった角に台車を入れるんです。
そして今度は、
巻き下げて角に入れた台車を移動させていくと
物が横に倒れていって、
重心を考えた位置に
運搬用台車を入れて運搬体制になります。
後は、角の台車が入っていない方を下方向に押すと、
反対側の角の台車が抜けやすくなって
外すことができます。
(このやり方を「チャン」もしくは「チャーン」と言っています。)(^-^;
使用上注意点
台車使用上の注意点は、
台車の車輪がパイプ台車等より
小径なために
段差を解消しなければいけない
ことです。
そうしないと、
車輪が引っかかって止まってしまって、
物が飛び出し、
台車から落ちてしまうことがあるんです。
(これが慣性の法則です。)
現場内では、
地這配線がほとんどで、
禁止を言ってても
必ず必ず100%あります。
そこで、
いろんなところで入手した700×700くらいの鉄板を
その配線の上に置いて、
完全にではないですが
台車が走る道を滑らかにしています。
それから、
一つのものに対して
複数の台車を使う場合は
注意が必要です。
台車を
3台以上
使用して物を運搬すると、
場所によって
荷重が微妙に変わり
ます。
平たんな場所では
3台で荷重を受けて
バランスが取れていたのに、
ちょっとした傾斜によって
荷重が変わって2台にしか
荷重がかからくなります。
すると、3台のうち1台が置いてきぼりにされたり
どっかに勝手に走って行ったりしまうんです。
この時は、
1台がフリーになりますが、
その台車をしっかりと
物の下に入れておく必要があります。
台車は台数を入れればいいってもんじゃないんです。
台車を多く使えば使うなりに、
それなりに違う
注意する事柄が増えるんです。
馬鹿な人はそこを考えません。
しょうがないですねー。
まだまだ台車の使い道は
ありますが今日はここまでにします。
皆さんの使っている台車について
「こういう台車の方がいいぞ」
って、教えていただける方、
以下のフォームからコメントお待ちしています。
ではまた次回。
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